2005年10月26日(水)東京都港区の国際大学GLOCOMセミナールームにて、特別フォーラム『発信する地域』を開催いたしました。

テーマは「ブランド・地域ブランド」で、講師は地域サイトネットワーク会員でもある食品ネット通販分野のパイオニア・播州ハムの堀田周郎氏でした。
参加者は25名で、顔のみえる距離でのディスカッションをすることができました。ありがとうございました!
当日の会場の様子、参加者の感想などをご紹介します。

※プログラム、講師紹介は、こちらをご覧ください。

フォーラムの様子  フォーラムの様子
(中央)講師の堀田さん


●地域情報化研究会 主査、国際大学GLOCOM教授 丸田一さんの感想

この「特別フォーラム」は、あまり前例のない情報創造の場になっていると感じています。
というのも、長坂さんと小橋さんがセレクトする事例素材そのものの良さ(目利き)、 お二人が対話形式によって事例の良さ・面白さを引き出していることや、参加者と講師とのやりとりを何よりも大事にしていること(対話)、研究と実践がそれぞれ触発しあう(異分野交流)などがあげられます。
いずれにせよ、ここで生み出されるコンテンツは、とてもユニークなので、これを広めていきたいと思います。次回フォーラムにも、たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。

●地域情報化研究会メンバー、地域サイトネットワーク運営委員 小橋昭彦さんの感想

いやあ、楽しかったですね。ご苦労様&ありがとうございました。


フォーラムの様子  フォーラムの様子
参加者も自己紹介しながらディスカッション(かすみがうら*ネット菊地さん、新潟県柏崎商工会議所 会田さん)


●地域サイトネットワーク代表 長坂の感想

漠然としがちな「ブランド」について、堀田さん流のブランド観、ブランドを構築するための戦略・戦術の一端をうかがうことができてとても刺激を受け勉強になりました。
特に「伝えたいイメージ」を超えた『伝わりたいイメージ』の意図するところに驚きました。
また、事業やサイトにおいて、コンセプトやターゲットなどの核となるビジョンが曖昧だと、どんなに策を施してブランド化を図っても効果が出ないばかりか、場合によっては後々逆効果となることもあると再認識しました。

インタビュアーとしては、(1)まちづくりイベント、(2)「ほりほりの姫路ガイド」サイト、(3)「播州ハム」サイトの3つの経緯をお話しいただきつつ、その関連性と、堀田さんのコンセプトワークの具体を掘り下げようと欲張りすぎたと反省しています。どこかに重点をおいてQ&Aした方が良かったかもしれません。

しかし、自分の至らなかった点は、参加者のみなさんの質疑応答・ディスカッションでカバーしていただくことができたと思っています。ありがとうございました。
一方的に話を聴く講演会ではなくて、やり取り(対話)の中で掘り下げていくこのフォーラム形式は、緊張感も持続し、やはりとても面白いですね。

●かすみがうら*ネット 菊地敏夫さんの感想

自分の製品(ハム)の価値(高級ではなく高質)を真摯に追求している姿勢がお話しからも伝わってきました。
またお城のライトアップから地域に目覚め、姫路の再発見と情報発信にかける思いも感銘を受けました。
地域にこうしたおじさん(笑)が増えると日本も少しは良くなるのにと思いました。


交流会の様子  交流会の様子
交流会 堀田さんが播州ハムご自慢のロースハム・ 和風ローストビーフなどをふるまってくださいました


●マイアット株式会社 小山剛さんの感想

弊社はホームページの運営、管理、制作、プログラミング、通販等をやっている会社なのですが、堀田社長と弊社社長が友人ということもあり、一度お話を伺いたく参加させて頂きました。
大阪のうりうり教習所という講習会経由で今回の会を知り参加させて頂く運びとなりました。

いろいろありすぎて何から記入すれば良いのかわからないのですが、運営方法、仕事のあり方、生き方等さまざまな観点からのお話で仕事としてだけでなく個人としても色々学べたこと深く感謝いたしております。
また、これからの通販のあり方、店舗としてのあり方など、社ではなく個として学べたので大変良い機会をありがとうございました。
個人としても通販サイトを現在立ち上げ中でして、そこでも色々活かしていけたらと思いました。

●新潟県農業総合研究所 白井敏樹さんの感想

昨日は、大変有意義な研修会に参加させていただき、ありがとうございました。
小生、小橋さんのメルマガを2年ほど前より講読しており、そこで皆様の活動を知り、今回、会員外ですが参加させていただきました。

2年ほど前より農産物のブランド化を生産者団体と一緒に取り組んでおるのですが、昨日の堀田さんの話を伺って、あらためて、「モノ」の裏にある「ヒト」や「ストーリー」がブランド形成には重要だと感じた次第であります。
また、ぜひ、昨日のような会合がありましたら、参加させていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

●神奈川県経営者福祉振興財団 桑原茂さんの感想

☆伝わりたいイメージと伝えたいイメージとは違う。凄く重要なことと思いました。
☆サイトスタート時のブランド名「ほりほり」と「播州ハム」にブランドを移行した経緯が参考になりました。(長期戦略が存在していた)
☆メルマガ・ブログなどの文章から人間性を見てもらう。行間から人間性は伝わる。メルマガを集客マシーンにしない、ホームページなどにどぎついキャチコピーは書かない。堀田さんらしいと思いました。

☆姫路ガイドは姫路の人に姫路の良さを知ってもらう為に作成しており、一人称で書いている、自分で集めた情報、個人が発信する強み。姫路の人の心を変えていく、愛着・良さを知ってもらう。個人の地域サイトの意義・大切さ・面白さを知らされました。
☆商店も地域内に情報発信をする必要はある、地元でもお店はなかなか知られない。当然だと思いますが実施されていません。

☆マスコミに取り上げられる事を意識している。予想外に戦略家の一面をお持ちである事を知りました。
☆ネットから色々な声が聞こえてくる。新しい商品のヒントをくれる。ネット双方向の良さを確認できます。
☆高級でなく高質である。堀田さんのポリーシーとして受け止めました。

商売に対する姿勢、お客様に対しての考え方、姫路を愛する気持ちなど、堀田さんから色々と学ばせていただきました。ありがとうございました。

●鎌倉Today 石井浩彦さんの感想

雑ぱくな感想ですが、大変刺激になりました。
やはり、同じように苦労されている人や頑張っている人と話をできるのはとても有意義です。

私は堀田さんと同じくJCに所属しております(=といっても堀田さんは卒業された大先輩、私は今年卒業の若輩者です)ので、冒頭のまちづくりの話は“同志”としてとても楽しく拝聴させて頂きました。
JC活動はいい面悪い面がありますが、堀田さんがおっしゃっているとおり、コンセプトワークの手法に関してはいいトレーニングができる団体です。目的の明確化、それによってどのような手段を選ぶか、何かにつけそのような考え方をできるようになったのはJCに入って良かったと思う一面です。

あと、会場(ハークス六本木ビル)は私が大学を出て初めて就職した会社が入っていたビルでしたので、とても懐かしい気持ちを味わうことが出来ました。
さて、だいぶ話がそれてしまいましたが、
インタビューの中程で長坂さんは、先行者利得ですべてが決してしまうようなこの世界で後発者がどのようにしたら成功できるのか、ということも引き出したかったのかな、と感じました。

97年というかなり早い段階から始めている堀田さんから引き出すのは難しいかもしれませんが、何かヒントのようなものをいただけるようにもうちょっと掘り下げられると面白かったかな、と思います。
参加している方々の立場によって質問の方向性が違うのでコーディネーターとしてはストーリーを作っていくのが難しかったかと思いますが、時間配分なども適切で濃い内容であったと感じています。
次回を楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

●慶応義塾大学SFC研究所 小川美香子さんの感想

何より和製ローストビーフがめちゃくちゃおいしくてびっくりしました。
(あれほどとは思っていなかったのです。)
ご講演も非常に面白かったです。個人的には、発信者として可能な限り情報をコントロールする、という堀田さんの策士ぶり(悪い意味ではないです)に感心しました。

QAの際にも質問させていただきましたが、食品トレーサビリティの研究をしていることもあり、堀田さんのお話を伺い、改めて「信頼と情報」について考えています。顧客とのコミュニケーション(戦略)という視点で考えられるかなと思っています。
堀田氏のコトバ(()内)との対比では、
-何を伝えたいか、(むしろ、”伝わりたい”か)
-誰をターゲットにするか (楽天のお客ではない)
-どう伝えるか(最初は”ほりほり”を前面に徐々に控える、など)
-何で伝えるか(TV、インターネット、店舗などのメディアの使い分け)

ナショナルブランドを提供する食品企業が取る方策と、播州ハムさんが取る方策とは違って当然で、それぞれに向き不向き(もしくは、条件的にできる、できない)があります。同じ土俵で語ってはいけないというのが、これまで、食品業界のインタビューなどで色々な規模の組織を拝見した経験から、やっと身にしみて判ってきました。

今回のご講演で意識した「信頼と情報」でいえば、顔の見えないマスを相手にするがゆえに人的コストをなるべくかけずにデータ(精算履歴情報など)で伝えようとする大手と、”人”で対応しようとする播州ハムさん、というようなことです。
「地域」というレベルで、食品業界の現場はあまり知らないので、機会がありましたら、今後とも、色々勉強させていただければ幸です。

●第一システム販売株式会社 八巻珍男さんの感想

・自社のHPだけでなく、姫路ガイド、ほりほり日記等周囲情報の発信が、播州ハムそのものへの安心感、クオリティの向上に寄与していることと思います。
・商い、飽きない、継続は力ですね。

●谷川拓司さんの感想

地域を多く回りますとその地域ながらの特徴や特産があります。
しかしながら、他地域への展開(地産地消から地産外商へ)を図るのが難しいのが現状です。
ブランディングの為の告知の方法について、情報が溢れる中いかに行なうかがポイントですよね。
この告知に特化して色々議論できると良いと思います。これに特化したグループって存在するのでしょうか?

●柏崎商工会議所・柏崎eこってIT研究会 会田宏さんの感想

・経営者の理念と方針がユーザーに伝わり信頼につながるんだと思った。
・自分としては普段SEOよりも自社の再発見や伝え方が大切とメンバーに説いているが、なかなか浸透しない。これまで以上に後者に力を入れ実践活動を行いたいと思った。
・「伝わりたい価値」が伝わるよう、勉強を続けたい。
・堀田氏より直接、原酒「阿部」の批評をいただき大変ありがたく思っています。さっそくメンバーには伝えたところです。
・2次会でも多彩な人たちと会うことができ、よかったです。
有意義な勉強会をご提供いただきありがとうございました。

●有限会社ウィッチクラフト 下平 文子さんの感想

参加者は関東、いや東京近郊の方ばかりかと思っていたのですが、新潟からもいらしていて、それぞれの方の熱心さに驚きました。
弊社がお手伝いしている銀六商店街サイトでやって来た方法や考え方が堀田さんと同じ所も多く、大変心強く感じました。今後の課題を再認識した会でもありました。

●株式会社Jストリーム 久保田直美さんの感想

本当に刺激的な会で、ワクワクのし通しでした。
消化しきれないほどの情報があふれている情報化の現代ではありますが、堀田さんには、ビジネスやひいてはコミュニケーションにおいて「何が一番重要なのか」を実体験に基づき説得力たっぷりにお話しいただき、感動いたしました。

また、参加者の皆さんが、とにかく「使える」視点で議論を進められ、「実用」空間の勢い、躍動を感じておりました。

堀田さんのお話、お姿を拝見していて一番印象的だったのは、「見られる」ことを常に意識され、心得ておられる方なのだなぁということでした。
技術の発達により、発信機会は飛躍的に増大しましたが、「伝わってこそコミュニケーション」と考えると、「何を言うか」も大切ですが、実はそれ以上に大切なのが、「どう伝わるか」なのだと思う毎日です。

堀田さんからは、「どう伝わるか」の実践者として、多くの示唆をいただいたと思っております。
堀田さん、長坂さん、小橋さん、皆様、どうもありがとうございました!


交流会の様子  交流会の様子
交流会にて(千葉中央銀座商店街・作川さん、かすみがうら*ネット・菊地さん、Jストリーム・久保田さん、主催の国際大学GLOCOM・丸田さん))